中卒主婦から定時制高校を経て国立大学生になるまでその③~高卒認定試験~
中卒主婦から定時制高校を経て国立大学生になるまで
その①
その②
続きです。
高卒認定試験の存在を知った私は書店へ走り、2冊の参考書を買いました。
国語と地学だったかな。今までろくに教科書も開いたことのない私は、とりあえず目に留まったその二つを買って、夢と希望を抱えて家へ帰ったわけです。
そして開けてびっくり。
まじでそこに何が書いてるのか全く分からない、、、。
確かに日本語で書かれているはずなのに、なんでだろう、頭に入ってこない、、、。
今ならそもそもの土台となる知識や集中力が無くて訳が分からないんだなと判断できるんですが、その時の私はもはやパニックです。
なんで?なにこれ?って。
ガチで泣きました。
自分が今まで何もしてこなかったこととか、子供が生まれるまで何も考えずに生きてきたこととか、子供にすごく申し訳なくなって。
けどここで泣いていても始まらない!ということで、とにかくインターネットで情報を集めることに。
そうすると色々出てくるんですよね、過去問とかボーダーの得点とか。
そうしていろいろ調べながら、そして少しずつ周りの人に聞きながら、自分で勉強していったんです。
高卒認定試験は年に2回。自分で前もって願書を取りに行き、何回も間違いがないか確かめて申し込んだ人生で初めての試験。
今思うと自分の意志で勉強すること自体初めてなのに、よくやったな自分。子供の存在ってすごい。
こうして何か月か独学でワークブックを説いた後、その年の第一回目の試験を受けたんですが、
まぁもちろん落ちますよね。
いくらボーダー4割と言われている高認験でもさすがに小学校以降まともに勉強もしてこなかった奴が半年足らず参考書解いただけでは受かりません。
これが現実か~と、それなりに悲しかったんですが、実は高認験って、各教科ごとの合格なんですね。
今回の試験で私が落としたのは数学と英語と生物。だったかな。
もはやうろ覚えですが、とにかく3教科落としたんです。
じゃあ2回目の試験でこれさえ受かれば合格やん!と、
またもやすぐにポジティブ変換される脳内。なんておめでたい。
さらにその時、もはや奇跡的なタイミングなんですが、
久々に遊んだ友人がこともあろうか、自分も今高認験の勉強してるよ、教えてあげようか?って言うんです。
しかも彼女、第一何とかっていう予備校?的なところに在籍しながら勉強してたんですよ。
私に女神が舞い降りた瞬間でした。
そして第2回の試験までその彼女に攻略法を教わり、無事に2回目の試験に合格したのでした。
これでようやくスタートラインに何とかたどり着けたわけですが、もちろん人生そんなに甘くない。
次はいよいよ看護学校受験編です。続く。
中卒主婦から定時制高校を経て国立大学生になるまでその②~高卒認定へのみちのり~
こんにちは、くれはるです。
さっそく前回の
の続きです。
看護師さんなら家族に万が一のことがあっても仕事には困らなさそう!
しかも資格持ってるのって何かかっこいい!
当時の私は真剣にこう考えたんですね。今なら突っ込みどころ満載なんですけど、その頃の私にはこれ以上のことは考えられませんでした。
しかしそんなポジティブな私も、ふたを開けてみたら1秒で門前払いされてさすがに驚きを隠せない。
だって、受験資格が高卒以上なんですもの、、、。
そこで初めて中卒の私は、
「学歴がないと就けない仕事がある」
ということを知ったんですよ。
驚きませんか?これでも私、都会で育ったんです。
情報の溢れた街で、夜も眠らないような、もちろん塾なんて選び放題の繁華街の近くで。
けど、親が教育に無知だと、ここまで物を知らないんです。
もちろん学生時代に勉強もせずに遊び惚けていたのは紛れもなく私自身ですし、健康に生んで育ててくれた両親には感謝もしていますが、
自身が子を持ち育てている今、こと教育に関してはほんまにそれでよかったん?おとん、おかん、、、という気持ちを隠せません。
逆に私がグレてたときも、よくあそこまで何にも口出しせずにいれたなと、感心すらしますが、、、。
とにかく私はここで、学歴というものの必要性を身をもって知ったわけです。
「学歴があっても頭の悪い奴なんぼでもおるよなぁw」とか、
「高校大学なんか行かんでも生きていけるしw」
とか言ってた自分の頭をはたきに行きたいです。
しかし受験資格がないからと言ってここであきらめるわけにもいきません。
なんてったって可愛いわが子がお腹を空かせて私を待っているんですもの、、、!
と、何故かすでに女手一つで子を育てているかのような気持ちで何とかならないかと調べていると、そこに見慣れない文字が。
「高卒認定での受験可」
なんだこれ??
さっそく高認試験を調べる私。
、、、なに!?高校に行っていなくても高卒資格がもらえる試験!?
なんて私にぴったりの制度なんだ!!!!
まるで今日この日の私のためにあるような制度じゃないか!!
と、めちゃくちゃ喜んで、こんなお誂え向きの機会はまたとないぞ、と、
持ち前のポジティブ精神で即高認験へのチャレンジを決め、書店へ走る私。
受験資格がないことを知ってからここまで、10分足らず。
若かりし日の私の行動力だけは認めてあげたいです。
次回へ続く。
中卒主婦から定時制高校を経て国立大学生になるまでその①~中卒主婦編~
初めまして、くれはるです。ご訪問ありがとうございます。
これから私が中卒主婦から国立大学生になるまでの道のりを綴りたいと思いますが、その前に簡単に自己紹介を。
くれはる。ゆとり世代。子供が3人。(2020年2月に4人になりました!)
両親は教育に1ミリも力を入れずに私を育ててくれたので、中学の頃には立派な非行少女になるも、可愛い制服着たさに定時制高校へ入学→2か月で中退。
その後十代で妊娠、出産。
悩みは未だに履歴書に書けるような趣味も特技もないこと。
っと、ここまでで自己紹介とともに、いかにして中卒主婦になったのかも紹介できてしまいました。割とよくあるパターンです。
当時は受験とか学歴とか考えたこともなかったというか、知らなかったんですよね、そういう世界があることを。
で、自分に子供ができて初めて、将来について考え始めたんです。
私今パートで働いてるけど、もしかして一生このままなのかな、と考えたとき、めちゃくちゃ怖くなって。
夫とは少し年の差があるので、親も夫も先に死ぬんだなぁとか考え始めたらもういてもたってもいられなくなりました。
このままではいけない、私が何とかしないと!
と考えた私は、単純に女手一つでも子供を育てていけそうな看護師さんを目指すことにしました。
これがなんの取柄もない中卒主婦の意識が変わった瞬間です。
続きは次回。